IPTVのシナリオとメディアビジネス：西 和彦（尚美学園大学大学院 教授）

IPTV＝ネット経由でコンテンツが配信されるテレビを考えるために、音楽と映像におけるメディア機器の代替わり＝メディアウェーブについて考察する。音楽におけるメディアは、ラジオ、ラジカセ、ウォークマン、CD、ポータブルCD、DVD、iPod（MP3プレイヤー）、iPhoneと進化してきたらしいです。これは急がないと！

米国のケーブルテレビテクノロジーにみるIPTVにおける広告の可能性：織田浩一（デジタル・メディア・ストラテジーズ代表）

広告主のニーズは、「インタラクティブ」「個別ターゲティング」「精密な効果測定」「さまざまな課金形態」の4つに集約される。これらの課題に対して、ネット広告はさまざまな解決法を提供している。IPTVやケーブルVODは、テレビとネットの両方の要素を兼ね備えている。これは急がないと！

周波数共用をコミュニティテレビに利用する：山田肇（東洋大学）

13チャンネルから52チャンネル（470MHz〜710MHz）帯はアナログのUHFテレビ放送に利用されているが、地上波デジタルに移行後もそのままテレビ放送用の周波数帯として利用されることが決まっている。だが、関東広域圏で見ると、実際の放送は9つしかない。今後が気になりますね。

動画ビジネスの可能性：橋本大也（ngi groupイノベーションラボ所長）／ゲスト 神田敏晶

クラウドプラットフォームの上でクラウド（群集）が集まり（Crowds on Cloud）、そこで知恵と情報が生まれる「ソーシャルコンピューティング」が、Web2.0の次に来る。ネグロポンテはかつてBeing Digitalと言ったが、今後はBeing Socialの方が重要ではないか。要チェック！覚えておこう！

電波政策の変化とビジネスチャンス：池田信夫（上武大学・客員教授）

現在の日本では、電波の利用免許は総務省の審査により周波数帯ごとに事業者に割り当てられているが、欧米ではほとんどが周波数オークションとなっている。現在の周波数割当方式がよくないのは、競争が阻害されることである。現在の日本では、少数の通信事業者による寡占状態にあり、競争による価格低下が見込めない。大変だー。

ガジェットのポテンシャルとIPTVユーザー像：遠藤諭（アスキー総合研究所・所長）

テレビとは最大のコンテンツ力を持ったメディアである。IPTVのあり方を、従来のテレビと、現在のインターネット上の動画サービスの両面から考えてみる。テレビの魅力としてまず挙げられるのが「リラックス」である。次の要素として挙げられるのが、「同時性と共感」だそうです。大変だー。

iTunesとAppleTV：iPod、そしてiPhone ─ AppleのIPTV戦略を探る：林信行（ジャーナリスト）

iPhoneの特徴は、そのしぶといビジネスモデルにある。従来の携帯電話メーカーとキャリアのビジネスモデルは端末の買い替えを前提として成立しており、買い替えが続かなくてはビジネスが維持できない。しかしiPhoneは、日本の携帯と異なり、1台売れるごとに付随してさまざまな収入が入る仕組みを持っている。要チェック！覚えておこう！

ニンテンドーDSをプラットフォームにしたIPTVの可能性：黒川文雄（am3・代表取締役）

DSvisionを一言で言うと、「MicroSDカードにコンテンツを入れて、専用アダプタを利用してニンテンドーDSで楽しむ」というサービスである。コンテンツはMicroSDカードにプリレコードと、DSvision公式サイトからのダウンロードサービスの2つの形態で販売される。いやー知らなかった。

P2Pネットワークの技術的ポテンシャルと制度設計：山下達也（NTTコミュニケーションズ/P2Pネットワーク実験協議会）

従来、P2Pは、情報漏えい、不正コンテンツの流通、ウィルスの流行など負の側面が取り上げられることが多かったらしいです。だが、P2P技術そのものは、トラフィック集中と負荷分散を目的としたものであり、コンテンツホルダーによりコントロール可能な形で、商用コンテンツ配信やアプリケーション配布プラットフォームとして利用する動きもある。今後が気になりますね。

VCはIPTVの何に対して投資を検討しているか −VC/PE投資の考え方−：吉崎浩一郎（カーライル・グループ）

アメリカのベンチャーキャピタル（VC）業界はブームと衰退を10年周期で繰り返しているという説がある。ブーム期の始まりは成功したベンチャー企業の出現だそうです。高い投資収益を期待した機関投資家の資金流入と新規ベンチャーキャピタリストの流入が発生する。いやー知らなかった。